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    揺れる国会 15年安保の日々 2

    • 2015.08.30 Sunday
    • 21:13
    ■8月30日 8・30集会への最後の街宣など
    昨日の、新宿南口での、最後の8・30集会の街頭宣伝では、生マイクで若い女性が「オラシャヤーン」歌って終了でした。昨日は、けっこう遠くから来た人や、「女の平和実行委員会」の女性、「戦争法案に反対するママの会」のメンバーで金沢から?来た子ども連れの方とかが、マイクでアピールしました。私はチラシを配布していましたが、「明日、行かれないんですよね」「明日は、大阪に行かなくちゃならなくて」とか、立ち止まってアピールを聞きつつ話しかけてくれた人たちがいました。

    ある女性は、「私もチラシを配るので下さい」と声をかけてくれて、彼女はずっと迫力ある声で「明日、2時は安保法案反対の国会包囲です」と南口の人波に言い続けていました。新宿南口は、どうしてこんなに人が多いの?と不思議なほどの人が行きかう場所でしたが、150人以上が、8・30国会へ、戦争させない、など、自分で書いた紙を掲げたり、アピール用紙を掲げてスタンディングしたりして、なかなかの迫力!

    ところで、木曜日の国会議員面会所前での集会報告について、先回書き忘れたこと。「戦争法案に反対するママの会」の人たちが、国会議員に自分たちの思いを綴った冊子を渡して歩いたそうです。国会議員会館は、衆議院第1、第2、参議院と3つの建物があります。議員の名前を書くと、受付の事務員さんが議員の部屋に電話をして訪問を伝えます。議員会館に入るには各自が手荷物検査(海外旅行に行くときのように)を受けてと、結構それなりに面倒な手続きがいります。それでも、議員に会えることはめったになく、大体秘書さんが対応します。そして、あれま!安倍首相の秘書だけがその冊子を受け取らなかったとのことです。なんとも度量の狭いことでした。

    今日8・30の行動は、全国に呼びかけられていて、それぞれ自分の居る場所でも、思いをアピールできます。青木やよひさんにインタヴューしたことがあるフリーライターの方、フォーラムのセミナーにも参加してくれていますが、彼女は山形でお百姓さんをしていて、ときどき、ライターなどの仕事で、東京に来るというライフスタイルですが、今日の参加に向けた写真を山形から送ってくれました。

    http://sogakari.com/?p=732
    をクリックすると、全国の今日の参加者の行動が見られます。
    (束)

    揺れる国会 15年安保の日々

    • 2015.08.30 Sunday
    • 21:08

    青木やよひさんが、もしも存命なら、安保法制と安倍政権には、憤りをもって反対・行動されたでしょう! 私は、5年ほどの介護生活終了もあって、2015年6月頃から、市民運動に復帰。違憲の安保法制が衆議院で強行採決された7月15日から3日間、国会正門に通いました。その記録から、スタートしてみます。(束)

    ■7月15・16・17日 安保違憲法制、衆議院委員会強行採決
    7月15・16・17日の3日間の連続行動が、国会正門前で、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」の呼びかけで、12時から夜7時まで行われました。


    7月15日は、私が行った12時過ぎには、永田町駅から国会正門の仮設舞台を中心に、憲政公園の両脇から霞ヶ関方向まで、人波が続いていました。1時から正門前で集会でしたが、途中で強行採決の報が入り、それから4:30まで、座り込み、再度スピーチ、コールなどあり、夜6:30から集会。

    岡田民主党党首が、抗議の人波のなかを、初演説しました。民主党の党首が安保法制反対の集会に来たのは私の知る限りでははじめてです。民主・共産・社民の議員は、3日間連日、スピーカーは代わるも、演説に来ます。

    立錐の余地もない人波が続き、後方の人たちに場所をゆずったほうがいいと思い、若者グループのシールズ(「自由と民主主義のための学生緊急行動(SEALDs=シールズ)」)に集会主催が交代したところ(7:30から)で帰りました。有楽町まで、日比谷公園抜けて帰りましたが、左手が皇居のお堀がある桜田門交差点まで、どんどんと国会を目指す人の波でした。酷暑のなか、給水車も、ボランティアで1台出ていました。

    https://www.youtube.com/watch?v=r7D_UVLb_S0

    ■8月16日 警官の数が増える
    委員会採決の7月15日より、昼の座り込みの人数は減った気がします。代わりに、警官の姿は異常に膨張し、6・14と7・12の国会包囲のときには渡れた国会正門前の横断歩道を渡さないなど、道路封鎖も行われました。国会議事堂駅からこの国会正門に来ようとしても、途中で回り道させられるそうです。警官の数が異様に増えたのは、前日15日夜、歩道から人があふれ、車道まで自然に広がったためだと思います。

    昨日は、歩道の両側に人が座り込み、真ん中をあけて通路に出来たのに、今日は警官によって車道側は、敷居のようなものが強引に置かれ、夕方になると警官が二重三重にずらり並びました。この日は、台風による暴風と雨にも時折見舞われながらの一日でした。勤め人が来ることが出来る夜になると、前夜を上回る大勢の人が集まり、安倍退陣を求める声は天を突く勢い……

    ■8月17日 ポップなシールズのシュプレヒコール
    この日は、3日間の強行採決抗議の国会前座り込みの最終日。それでも、まだかなりの人が、1時からの議員による発言や主催の3団体の話、コールにあわせて集まっています。夜の大集会は5時を過ぎる頃から、だんだんと人が集まり、6時には桜田門から国会正門にかけての道路の両側が、ぎっしり人の波で埋まりはじめ、7時45分からのシールズの主催集会の頃からは、帰る人(総がかり行動主催は7時半終了)も多いですが、来る人もどんどんと増えます。これは、この強行採決前後3日間通して見られた光景です。

    17日(国会前行動の最終日)は、シールズのコールを9時ごろまで聞きました。ドンドンという太鼓にあわせて、「安倍晋三から日本を守れ!」「国民なめんな!」「勝手にきめるな!」「民主主義ってなんだ!」「民主主義ってこれだ!」「ファシスト通すな(外国語ヴァージョンも入る)」……と、これまでのシュプレヒコールスタイルを塗り替えるポップでリズミカルな大声コールです。

    次々と叫ぶ人が変わり、また参加した人が唱和するという参加型で、大きな声を参加者一人ひとりもだすので、日頃のストレス発散にもなります。間に議員や学者もスピーチしますが、講釈型や建前で言葉だけ並べる人は、ともすると浮きます。

    トイレは、憲政会館のある公園レストランにあるので、昼間は利用可ですが、5時半には公園の門が閉まるので、桜田門駅か永田町駅(1・2番出口)のトイレしか利用出来ません。永田町駅1、2番出口を出たら、右方向ではなく、国会図書館がある坂を右に国会議事堂を見ながら、下ると集会場に着きます。

    http://daily.matome.club/list/%E5%8F%8D%E5%AF%BE/video/detail/kkRXDdWpggs

    ■8月18日 新宿西口の街宣

    毎火曜日は、新宿西口や南口で、夜6時から7時まで安保法制反対の街宣(解釈で9条壊すな!実行委員会主催)があり、初参加。実行委メンバーは多分十数人ほどですが(高田馬場駅と2箇所が壊すな…の担当なので)、飛び入りの人含めて190人くらいがこれまでの最高とのことです。署名した人がそのまま、用意されたプラカードを持ち、最後にはマイクで訴えていました。印象としては、無関心派と、何かすべきことをしたい派に分かれはじめている感じです。

    ■8月23日 御茶ノ水駅頭

    写真は、 絵本「戦争のつくりかた」という紙芝居で安保法制の違憲・危険性を訴えているリボンプロジェクトのメンバー。この日は、友人と30分弱、横断幕を持ちお手伝いし(風が強かった)、シールズ主催の表参道デモのほうに移動。

    シールズのデモが来る前から、歩道橋の上から見物人が並び、彼等を待っていた。私と友人は、自作のプラカードを歩道からデモ側に振って、連帯の意を表明。いつもはデモの側なので、その逆を以前からやってみたかった。デモしていると、歩道から手を振られたり、拍手があったりすると、元気が出るので。

    ■8月25日 創価学会員への訴え
    新宿駅西口にて、夜6時から7時、8月30日2時からの10万人国会包囲参加への街頭宣伝。この日目に付いたのは、創価学会員に向けての署名集めをしている人が参加し、署名を!と訴えたこと。この日は、街頭応援の人は前回ほどではなかった。最後に、「あきらめない オラシャヤーン!On lache rien」という外国発信の元気が沸く反戦歌を流して、終了。

    https://www.youtube.com/watch?v=dkw-EFApR1s

    ■8月27日 毎週木曜日の集会

    5月21日から毎週木曜日は、国会議事堂の向かい側にある衆議院第2議員会館前で、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」の呼びかけで、18時半からほぼ1時間の集会が定例化しています。ほぼ2千人強の人たちが参加しています。

    6月には作家の瀬戸内寂聴さん(93歳)、村山富市元首相(91歳)は7月23日にこの場に来て、安保法制廃案を訴えました。昨日は、87歳という埼玉大学名誉教授の暉峻淑子(てるおか いつこ)さんが、「結局最後には捨てられるんです」と敗戦後に10日分の食料配給で1カ月を過ごした体験や、「1年間で物価が6倍になった。100円のあんぱんが600円になったことを考えてみて」と発言。

    その他宗教者の参加もあり、創価学会の人も涙ながら訴えました。日弁連の弁護士さんからは、安倍政権は11もの厖大な法案を提出したために、相互に整合性がなく矛盾を含み、破綻が生じていると訴えられました。富山では自民党議員宛に「もうあなたたちには投票しない」と書いて送ることや、京都では公明党議員の家を囲むなどの抗議も出ているそうです。

    与党・野党議員も、8・30集会に何人集まるのか固唾を呑んで見守っているとか。本当に何人来てくれるか、心配しつつ、あと30日まで3日。29日は、新宿駅南口6時から、最後の8・30参加を呼びかける街頭行動です。

    楽しい映画と美しいオペラ――その58

    • 2015.08.02 Sunday
    • 09:39
    チェーホフとシューベルトの親和性——『雪の轍』は人生の哀歌


    94歳の栗本尊子の歌を聴いて以来、音楽表現にも年齢による成熟というものがあることを実感したものだが、いっぽうで、芸術というものは年齢を楽々と超えるものであることも、充分承知している。

    私の愛してやまない二人の作曲家、モーツァルトとシューベルトは若くして死んだ。モーツァルト35歳、シューベルトに至っては31歳! 彼らがあと10年、20年生きていてくれたなら、と思わないではないけれども、彼らは、後世の人間を楽しませるに十分過ぎる作品群を残してくれている。

    音楽にはさまざまな力があるが、人の心をしみじみと慰めてくれるという点では、他のどの芸術よりも優れていると私は思う。この観点からいうと、モーツァルトとシューベルトは、双璧の作曲家ではないだろうか。生きることの哀しさを、この2人ほど美しく歌ってくれる作曲家は他にはいない。

    シューベルトの作品では、ピアノソナタを一番よく耳にする。とりわけ最後の3つのソナタ、なかでもD959のイ長調のソナタが好きである。音の粒子がキラキラと渦を巻いて浮遊していて、この曲にはどこか異次元の響きがある。それでいて第2楽章では、地に降り立った音が、哀しい人生の道を静かにたどる。我知れず目頭が熱くなるのも、この楽章である。

    トルコ映画『雪の轍(わだち)』には、このシューベルトのピアノソナタD959の第2楽章アンダンティーノが通奏低音のように響く。生きることの哀しさ、人と人とが理解しあうことの難しさをテーマとしたこの映画に、これほど美しく調和した音楽もないだろう。チェーホフから発想を得たというこの映画だが、そのチェーホフも44歳の若さで亡くなっている。

    『雪の轍』の舞台はトルコのカッパドキア。洞穴遺跡で名高い世界遺産だが、主人公は洞穴をそのまま利用したホテルを経営している。他にもアパートなど多くの不動産を親から譲り受けているらしい。イースタンブールでの舞台俳優を退いて、親の遺産の管理に当たっていることも分かってくる。金があり、教養もあり、若く美しい妻もいる。映画は、この幸せを絵にかいたような主人公、アイドゥンの不幸な生活を延々3時間にわたって描写する。それを決して長く感じさせないところに、ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督の卓抜した腕があるのだが、観る者は、まさに自分のこととして映画の出来事を体験することになるのだ。

    ピケティ教授によると、アメリカでは10%の人間が70%の富を独占しているという。このように、経済的には人間は著しく不平等である。しかしながら、理解しあうことの困難さという、人間にとって耐えがたい不幸は、すべての人間が平等に負っている。これは、誰もが愛しあうことができるという幸福な平等性と、対を成すものでもあるのだが。

    壮大で荒涼としたカッパドキアの遺跡群、草原を疾駆する野生の馬、人間の営みすべてを覆い尽くす深い雪、いびつに歪んだホテルの部屋々々——心に染み入る映像美はまた、シューベルトの美しいメロディとともに、観る者に深い内省を迫ってやまない。

    今作は2014年のカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した。納得である。


    2014年トルコ・フランス・ドイツ映画
    監督:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
    脚本:エブル・ジェイラン 、 ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
    出演:ハルク・ビルギナー、メリサ・ソゼン、デメット・アクバァ、ネジャット・イシレル、セルハット・クルッチ
    2015年7月14日 於いて角川シネマ有楽町
    2015年7月31日 j-mosa

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